アレックス・ロドリゲス(ニューヨーク・ヤンキース時代、2007年9月29日)

アレックス・ロドリゲス

遊撃手 ·右打・右投 ·MLB ·1994年〜2016年 生年月日:1975年7月27日 出身:New York(米国)

アレックス・ロドリゲス(ニューヨーク・ヤンキース時代、2007年9月29日)。写真: Keith Allison / Wikimedia Commons / CC BY-SA 2.0(オリジナルをトリミング・リサイズし、PC版では黒背景に配置)

MVP ×3 オールスター ×14 ゴールドグラブ ×2 シルバースラッガー ×10
通算
3115安打 ・ 696本塁打 ・ 2086打点 ・ 329盗塁
打率 .295 ・ OPS .930 ・ 2784試合
2016 シーズン
打率 .200 ・ 9本塁打 ・ 31打点 ・ 3盗塁
出塁率 .247 ・ 長打率 .351 ・ OPS .598
年俸・契約
2017: 約34億円($21M)
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2017年 年俸ノート アレックス・ロドリゲスの2017年年俸は約34億円($21M)です。 年俸履歴 →

※円換算は2026-07-10時点の参考レート(1 USD = 161.87円)で単純換算。実際の支払額・税引後額・契約当時の価値を示すものではありません。

アレックス・ロドリゲスは、遊撃手の常識を変えた長打力と走力を持ち、引退後も野球への執着を解説へ変えた内野手です。

アレックス・ロドリゲス――野球を10時間見る男は、野球から離れられなかった

アレックス・ロドリゲスがアン・ウォジスキーと交際していた頃、彼女の母エスターは二人の不釣り合いを野球で説明した。ロドリゲスはテレビの前に座り、1日に10時間でも野球を見られた。アンとヨットへ出ることさえ、船上で試合を見られないかもしれないという理由で迷ったという。学歴や会話への辛辣な評価として語られた話だったが、別の見方をすれば、現役選手が休日まで野球だけを見続けていたことになる。

父ビクトルが家を離れた時、ロドリゲスは10歳だった。母ルルデスは二つの仕事を掛け持ちして家族を支えた。父と共有していたものも野球だったため、置き去りにされた感覚と競技への執着は長く切り離せなかったと、後年本人は話している。マイアミのウェストミンスター・クリスチャン高校から、1993年ドラフト全体1位でマリナーズへ入団。翌年、18歳でメジャーに立った。

20歳だった1996年には打率.358を記録し、遊撃手でありながら打線の中心を担った。1998年には42本塁打、46盗塁で40本塁打・40盗塁を達成する。俊敏な守備職人が守ると考えられていた遊撃に、主砲の長打力と中軸打者の身体を持ち込んだ。2000年オフにレンジャーズと結んだ10年2億5200万ドル契約は、当時のスポーツ界で最大級の契約だった。大きすぎる期待も、A-Rodという人格の一部になった。

ヤンキース移籍時には、二年連続ゴールドグラブを受賞していた遊撃をデレク・ジーターへ譲り、三塁へ回った。技術的には適応し、移籍後も2005年と2007年にMVPを獲得したが、ニューヨークではプレー以外も常に試合になった。2004年のリーグ優勝決定シリーズでは、ブロンソン・アローヨのグラブから手でボールを払い落とし、2007年には走塁中に「Ha!」と声を出してブルージェイズの内野手を惑わせた。勝つための意識が、時々ルールや品位の境界を越えて外へ漏れた。

それでも2009年のポストシーズンでは、長く付きまとった「大舞台に弱い」という評価を打ち返し、ヤンキースのワールドシリーズ制覇へ貢献した。2015年には通算3000安打目を本塁打で記録。最終的に3115安打、696本塁打、329盗塁、3度のMVPを残した。禁止薬物と2014年の出場停止は経歴から消せないが、その詳細と評価は別枠で扱うべき話である。ここで残るのは、遊撃と三塁で22年間プレーし、野球史でもほとんど例のない攻撃力を積み上げた選手の輪郭だ。

引退後、ロドリゲスは野球から離れるどころか、テレビの中へ移った。2015年からFOX Sportsに加わり、現在はケビン・バークハート、デレク・ジーター、デビッド・オルティーズとともに、同局のMLB中継を代表するスタジオアナリストを務めている。かつて言葉の多さで自分を難しくした男が、今はその話好きと野球知識を番組の武器にしている。三人の掛け合いはFOXの看板となり、2026年のWBCやMLB中継でも中心を担った。ヨットよりテレビの野球を選びかねなかった男には、よくできた第二の仕事である。

選手能力レポート

遊撃手の機動力を残したまま、主砲の長打力を持ち込んだ。

打撃
ボールを身体の近くまで呼び込み、中央から右方向にも長打を作れる打者だった。早く引っ張るだけではなく、投球を深く見てから強く振れるため、相手が見つけた弱点へ同じ攻めを続けても、次には対応を変えてくる。対戦したC.J.ウィルソンは、普通の打者には固定された穴があるが、ロドリゲスの穴は常に移動すると表現した。
守備・役割
全盛期は強肩、横への移動、身体の大きさを併せ持つ遊撃手で、レンジャーズ時代に二度のゴールドグラブを受賞した。ヤンキースではジーターを遊撃に残すため三塁へ転向し、異なる距離と打球速度へ適応。守備位置を変えても打撃を落とさず、2004年から2010年まで平均38本塁打を記録した。
強み
最大の強みは、通常なら両立しない能力を同時に持っていたことにある。1998年に遊撃手として40本塁打・40盗塁を達成し、通算でも696本塁打と329盗塁を記録。300本塁打・300盗塁の達成者の中で、主戦場が外野ではなかった唯一の選手である。長打、走塁、守備位置の価値を一人で重ねられた。
リスク
打撃も守備も、強い股関節の回転と下半身の可動域に依存していた。2009年に右股関節、2013年に左股関節を手術し、二度目の故障は本人が以前より深刻だったと話している。下半身の力と可動域が落ちるにつれ、三塁守備と速球への対応を同時に維持することが難しくなり、キャリア終盤は指名打者の比重が増えた。
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詳細データ

通算記録

年度別成績、契約情報、フルアーカイブ。

年度別打撃成績
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年度 チーム 試合 打数 得点 安打 2B 3B 本塁打 打点 盗塁 四球 三振 打率 OBP SLG OPS
1994 SEA 17 54 4 11 0 0 0 2 3 3 20 .204 .241 .204 .445
1995 SEA 48 142 15 33 6 2 5 19 4 6 42 .232 .264 .408 .672
1996 SEA 146 601 141 215 54 1 36 123 15 59 104 .358 .414 .631 1.045
1997 SEA 141 587 100 176 40 3 23 84 29 41 99 .300 .350 .496 .846
1998 SEA 161 686 123 213 35 5 42 124 46 45 121 .310 .360 .560 .919
1999 SEA 129 502 110 143 25 0 42 111 21 56 109 .285 .357 .586 .943
2000 SEA 148 554 134 175 34 2 41 132 15 100 121 .316 .420 .606 1.026
2001 TEX 162 632 133 201 34 1 52 135 18 75 131 .318 .399 .622 1.021
2002 TEX 162 624 125 187 27 2 57 142 9 87 122 .300 .392 .623 1.015
2003 TEX 161 607 124 181 30 6 47 118 17 87 126 .298 .396 .600 .995
2004 NYY 155 601 112 172 24 2 36 106 28 80 131 .286 .375 .512 .888
2005 NYY 162 605 124 194 29 1 48 130 21 91 139 .321 .421 .610 1.031
2006 NYY 154 572 113 166 26 1 35 121 15 90 139 .290 .392 .523 .914
2007 NYY 158 583 143 183 31 0 54 156 24 95 120 .314 .422 .645 1.067
2008 NYY 138 510 104 154 33 0 35 103 18 65 117 .302 .392 .573 .965
2009 NYY 124 444 78 127 17 1 30 100 14 80 97 .286 .402 .532 .933
2010 NYY 137 522 74 141 29 2 30 125 4 59 98 .270 .341 .506 .847
2011 NYY 99 373 67 103 21 0 16 62 4 47 80 .276 .362 .461 .823
2012 NYY 122 463 74 126 17 1 18 57 13 51 116 .272 .353 .430 .783
2013 NYY 44 156 21 38 7 0 7 19 4 23 43 .244 .348 .423 .771
2015 NYY 151 523 83 131 22 1 33 86 4 84 145 .250 .356 .486 .842
2016 NYY 65 225 19 45 7 0 9 31 3 14 67 .200 .247 .351 .598
通算成績 2784 10566 2021 3115 548 31 696 2086 329 1338 2287 .295 .380 .550 .930
受賞歴・主な実績
  • Babe Ruth Award (1): 2009
  • Gold Glove (2): 2002, 2003
  • Hank Aaron Award (4): 2001, 2002, 2003, 2007
  • MLB Players Choice Outstanding Player (6): 1996, 1998, 2001, 2002, 2003, 2007
  • MLB Players Choice Player of the Year (2): 2002, 2007
  • Most Valuable Player (3): 2003, 2005, 2007
  • Player of the Month (10): 1996, 2002, 2002, 2003, 2005, 2005, 2006, 2007, 2007, 2010
  • Player of the Week (13): 1996, 1996, 1998, 2000, 2001, 2001, 2002, 2002, 2005, 2006, 2007, 2007, 2007
  • Silver Slugger (10): 1996, 1998, 1999, 2000, 2001, 2002, 2003, 2005, 2007, 2008
  • This Year in Baseball Hitter of the Year (2): 2002, 2007
  • This Year in Baseball Performance of the Year (1): 2005
  • TSN All-Star (8): 1996, 1998, 2000, 2001, 2002, 2003, 2005, 2007
  • TSN Major League Player of the Year (3): 1996, 2002, 2007
オールスター選出

1996, 1997, 1998, 2000, 2001, 2002, 2003, 2004, 2005, 2006, 2007, 2008, 2010, 2011

年俸 / 契約 詳細

年俸・契約の要点

年度 年俸
1994$442,333
1995$442,333
1996$442,334
1997$1,062,500
1998$2,162,500
1999$3,112,500
2000$4,362,500
2001$22,000,000
2002$22,000,000
2003$22,000,000
2004$22,000,000
2005$26,000,000
2006$21,680,727
2007$22,708,525
2008$28,000,000
2009$33,000,000
2010$33,000,000
2011$32,000,000
2012$30,000,000
2013$29,000,000
2015$22,000,000
2016$21,000,000
2017$21,000,000

通算合計: $419,416,252 (23 シーズン)

シーズン平均: $18,235,489

年俸データは1985年以降が対象です。

TGNの年俸表示は基本年俸を示しています。サイニングボーナス・会計上の按分額・ラグジュアリータックス用の値は、確認できる場合に別途記載します。

契約詳細

よくある質問

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Data: Lahman Baseball Database (CC BY-SA 4.0), Cot's Baseball Contracts, Retrosheet.