レッズ時代のブロンソン・アローヨ

ブロンソン・アロヨ

投手 ·右打・右投 ·MLB ·2000年〜2017年 生年月日:1977年2月24日 出身:Key West(米国)

Photo: DavidMyersPhotos (cropped to 4:5) · CC BY 2.0 · source

オールスター ×1 ゴールドグラブ 2010
通算
148勝 ・ 防御率4.28 ・ 1571奪三振
2435.2投球回 ・ WHIP 1.30 ・ 419登板
2017 シーズン
3勝6敗 ・ 防御率7.35
71.0投球回 ・ 45奪三振 ・ WHIP 1.59

ブロンソン・アローヨは、独特の投球フォームと制球力で長いイニングを投げ続け、レッドソックスの世界一とレッズ再建期を支えた先発投手です。

ブロンソン・アローヨ――壊れないことを武器にした、ギターを持つ先発投手

2004年のアメリカン・リーグ優勝決定シリーズ第6戦。アレックス・ロドリゲスが一塁線へ転がした打球を、ブロンソン・アローヨが処理した。タッチしようとした瞬間、ロドリゲスはアローヨのグラブを手で払い、ボールが転がった。判定は協議の末に走塁妨害。レッドソックスが0勝3敗から追いついたシリーズの中で、アローヨは野球史に残る奇妙な場面の当事者になった。本人の名前を知らない人でも、その映像を見たことがあるかもしれない。

だが、アローヨの価値は一つの映像ではない。パイレーツでメジャーへ上がり、ウェーバーを経てレッドソックスへ移った。2004年には先発ローテーションへ入り、ペドロ・マルティネスカート・シリングらと同じ投手陣で世界一を経験した。球速で打者を圧倒する投手ではなく、大きく脚を上げるフォーム、タイミングの変化、制球で打者の準備をずらした。

2006年春、レッドソックスはアローヨをウィリー・モー・ペーニャとのトレードでレッズへ送った。その年、アローヨはオールスターに選ばれ、リーグ最多の投球回を記録した。そこからシンシナティでの役割は明確になる。エースらしい派手な奪三振ではなく、毎年ローテーションに立ち、次の投手へ仕事を残さない。レッズでは最初の8年間のうち7度200イニングに到達し、唯一届かなかった2011年も199イニングだった。2023年には、その長い貢献によってレッズ球団殿堂入りを果たした。

投げない時間にはギターを持った。2005年にはカバーアルバム『Covering the Bases』を発表し、引退後も音楽を続けた。2023年には初のオリジナルアルバム『Some Might Say』を発表するまでになった。Pearl Jamをはじめとするロックへの愛情は余暇の趣味ではなく、現役時代からもう一つの生活だった。メジャーリーガーとしてマウンドに立ちながら、ロッカールームやステージではギターを弾く。その二つを本人は特に分けていなかった。

その耐久性にも終わりは来た。2014年、ダイヤモンドバックス在籍中に右肘を痛め、長く続いた連続先発登板の記録が止まった。手術と長い離脱を経て、2017年に40歳でレッズへ復帰した。全盛期の球は戻らず、その年が最後のメジャー登板となった。それでも最後に戻った場所は、長く投げ続けたシンシナティだった。148勝という数字以上に、アローヨのキャリアを表しているのは、毎年ほぼ同じ日にボールを渡され続けたことかもしれない。

ブロンソン・アローヨは、最も速い球を投げた投手ではない。最も鋭い変化球を持っていたわけでもない。それでも、打者のタイミングを外し、四球を抑え、壊れるまで投げ続けた。A-Rodの手が伸びてきたあの夜も、その後レッズで何千イニングも積み上げた日々も、同じ投手のキャリアにある。大きく上がる左脚とギターを抱えた姿は、効率だけでは説明できない先発投手だった。

選手能力レポート

球速ではなく、フォームと制球と投球間隔の変化で打者の時間をずらし、年間を通してイニングを積み上げる。

投球
高い球速で押し込むのではなく、直球、シンカー、変化球を同じ腕の振りから投げ分け、打者のタイミングを外す。大きく脚を上げるフォームも一定ではなく、投球ごとに間合いや動きを変えることで、打者がボールだけに集中しにくい状況を作った。三振を量産するより、四球を抑えて打者に打たせながら試合を進める投手だった。
役割
先発ローテーションを一度守るのではなく、年間を通して穴を作らないことが最大の役割だった。レッズでは最初の8年間のうち7度200イニングを超え、残る1年も199イニング。少し状態が悪くても登板間隔を守り、ブルペンを休ませ、シーズン全体を成立させる先発だった。
強み
打者に同じタイミングを繰り返し与えないことと、ストライクを投げ続けられること。球威が落ちてもフォーム、間合い、球種の組み合わせを変えられるため、一つの武器が消えただけでは投球全体が崩れにくかった。長期間にわたって30先発前後を続けられた耐久性そのものも、球種と同じくらい大きな能力だった。
リスク
打者を圧倒する球威がないため、制球やタイミングのずらし方が甘くなると、打球を空振りでは止められない。実際に本塁打を多く許したシーズンもあり、ストライクを投げる長所がそのまま長打の危険につながることがあった。さらに長年の登板負荷は最終的に右肘の故障へつながり、キャリア終盤には以前と同じ投球を維持できなくなった。
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詳細データ

通算記録

年度別成績、契約情報、フルアーカイブ。

年度別投球成績
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年度 チーム 防御率 試合 GS セーブ 投球回 安打 ER 与四球 奪三振 WHIP
2000 PIT 2 6 6.40 20 12 0 71.2 88 51 36 50 1.73
2001 PIT 5 7 5.09 24 13 0 88.1 99 50 34 39 1.51
2002 PIT 2 1 4.00 9 4 0 27.0 30 12 15 22 1.67
2003 BOS 0 0 2.08 6 0 1 17.1 10 4 4 14 0.81
2004 BOS 10 9 4.03 32 29 0 178.2 171 80 47 142 1.22
2005 BOS 14 10 4.51 35 32 0 205.1 213 103 54 100 1.30
2006 CIN 14 11 3.29 35 35 0 240.2 222 88 64 184 1.19
2007 CIN 9 15 4.23 34 34 0 210.2 232 99 63 156 1.40
2008 CIN 15 11 4.77 34 34 0 200.0 219 106 68 163 1.44
2009 CIN 15 13 3.84 33 33 0 220.1 214 94 65 127 1.27
2010 CIN 17 10 3.88 33 33 0 215.2 188 93 59 121 1.15
2011 CIN 9 12 5.07 32 32 0 199.0 227 112 45 108 1.37
2012 CIN 12 10 3.74 32 32 0 202.0 209 84 35 129 1.21
2013 CIN 14 12 3.79 32 32 0 202.0 199 85 34 124 1.15
2014 ARI 7 4 4.08 14 14 0 86.0 92 39 19 47 1.29
2017 CIN 3 6 7.35 14 14 0 71.0 94 58 19 45 1.59
通算成績 148 137 4.28 419 383 1 2435.2 2507 1158 661 1571 1.30
年度別打撃成績
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年度 チーム 試合 打数 得点 安打 2B 3B 本塁打 打点 盗塁 四球 三振 打率 OBP SLG OPS
2000 PIT 21 21 2 3 2 0 0 0 0 0 10 .143 .143 .238 .381
2001 PIT 24 21 0 1 0 0 0 1 0 1 16 .048 .087 .048 .135
2002 PIT 9 6 0 0 0 0 0 0 0 0 1 .000 .000 .000 .000
2003 BOS 6 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
2004 BOS 32 6 0 0 0 0 0 0 0 0 5 .000 .000 .000 .000
2005 BOS 35 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 .000 .000 .000 .000
2006 CIN 35 81 5 9 3 0 2 6 0 3 31 .111 .143 .222 .365
2007 CIN 34 70 5 10 2 0 1 3 0 2 30 .143 .178 .214 .392
2008 CIN 40 61 4 12 3 0 1 6 1 4 21 .197 .246 .295 .541
2009 CIN 36 62 4 7 3 0 0 0 0 0 27 .113 .113 .161 .274
2010 CIN 34 68 5 10 0 0 1 8 0 2 31 .147 .169 .191 .360
2011 CIN 36 57 1 6 2 0 0 2 0 1 27 .105 .121 .140 .261
2012 CIN 32 63 4 9 1 0 1 3 0 1 28 .143 .154 .206 .360
2013 CIN 32 59 0 4 0 0 0 0 0 0 26 .068 .068 .068 .136
2014 ARI 15 27 5 6 0 0 0 0 0 0 12 .222 .222 .222 .444
2017 CIN 15 26 0 4 0 0 0 0 0 0 10 .154 .154 .154 .308
通算成績 436 629 35 81 16 0 6 29 1 14 276 .129 .148 .183 .331
受賞歴・主な実績
  • Gold Glove (1): 2010
  • Player of the Week (1): 2008
オールスター選出

2006

年俸 / 契約 詳細

年俸・契約の要点

年度 年俸
2001$225,000
2004$332,500
2005$1,850,000
2006$3,000,000
2007$4,125,000
2008$4,575,000
2009$10,125,000
2010$11,625,000
2011$7,666,666
2012$8,166,666
2013$16,445,535
2014$9,500,000

通算合計: $77,636,367 (12 シーズン)

シーズン平均: $6,469,697

年俸データは1985年以降が対象です。

TGNの年俸表示は基本年俸を示しています。サイニングボーナス・会計上の按分額・ラグジュアリータックス用の値は、確認できる場合に別途記載します。

契約詳細

よくある質問

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Data: Lahman Baseball Database (CC BY-SA 4.0), Cot's Baseball Contracts, Retrosheet.