通算266勝、3500奪三振超、サイ・ヤング賞3回、MVP、ワールドシリーズ制覇2回。世代を代表する先発投手の一人であるジャスティン・バーランダーが、なぜ今季限りでの引退を選んだのかを説明した。

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発表のタイミングは、オールスターの「レジェンド選出」と結びついていた。バーランダーによれば、コミッショナーには以前から、今季が自身にとって最後のシーズンになる可能性が高いと伝わっていた。オールスター期間中に引退するのかどうかを問われ続けるより、なぜその場にいるのかを明確にしたかったという。

決断の中心にあったのは、身体の問題だった。短期間で戻れるはずだった故障が数か月に延び、復帰が近づいたところで別の問題が起きた。バーランダーはその状況を、穴の開いた船を塞ぎ続けているようだったと表現し、現実的に何を追えるのかを考え直すきっかけになったと語った。

その見直しには、通算300勝や4000奪三振といった節目も含まれていた。本人は、そのどちらもまだ数年単位の時間が必要だと認めた。さらに、現代の起用法では先発投手が勝利数を積み上げること自体が難しくなっている。腕はまだ強い感覚がある一方で、身体は別のサインを出していた。

家族との時間も、今季が進むにつれて重みを増した。家族と長く過ごしたことで、野球の外側にある生活をより強く意識するようになったという。チームメートにも発表前に伝え、これまで口にしたことのなかった「これが最後かもしれない」という言葉を使うようになっていたと明かした。

それでも、バーランダーは残りのシーズンをベンチで過ごすつもりはない。今季中に再び投げるつもりだと話し、ブルペン投球を予定していることにも触れた。今の自分は今季で最も状態が良くなりつつあるとも語り、タイガースのプレーオフ争いに加わる意欲を強調した。

デトロイトにとって重要なのは、そこにある。バーランダーの復帰は単なる郷愁ではなく、ポストシーズンを争うチームの一部になるためのものだった。今回の発表でその挑戦には期限がついた。ただし、終わったわけではない。最後の仕事は、まだタイガースに残せるイニングがあるかどうかにかかっている。