ヤンキース傘下タンパで投球するマーク・プライアー

マーク・プライアー

投手 ·右打・右投 ·MLB ·2002年〜2006年 生年月日:1980年9月7日 出身:San Diego(米国)

2011年、ヤンキース傘下でメジャー復帰を目指していたマーク・プライアー。写真: Bryan Green / Wikimedia Commons / CC BY-SA 2.0(オリジナルをトリミング・リサイズ)

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オールスター ×1
通算
42勝 ・ 防御率3.51 ・ 757奪三振
657.0投球回 ・ WHIP 1.23 ・ 106登板
2006 シーズン
1勝6敗 ・ 防御率7.21
43.2投球回 ・ 38奪三振 ・ WHIP 1.69

マーク・プライアーは、鋭い速球と縦に大きく割れるカーブで「完成された投手」と称された右腕。南カリフォルニア大学からカブスの全体2位指名を受け、2003年に18勝・245奪三振でナ・リーグを代表する投手となったが、故障が重なりMLBでの登板は5季にとどまった。現役引退後はドジャースの投手コーチを務める。

かつて完成形と呼ばれ、壊れた後も投球を学び続けた右腕

マーク・プライアーは、21世紀初頭の野球界で「完成された投手」の姿を最も鮮烈に示した右腕である。鋭い速球、落差の大きなカーブ、精密な制球を備え、大学時代から即戦力ではなく将来のエースとして評価された。投球フォームまで理想形と称された一方、その完成度の高さは後に、故障との対比によって繰り返し語られることになる。

南カリフォルニア大学では2001年に15勝1敗、防御率1.69を記録。138回2/3で202三振を奪いながら、与えた四球はわずか18個だった。ゴールデンスパイク賞をはじめ主要な全米年間最優秀選手賞を独占し、同年のドラフトでシカゴ・カブスから全体2位指名を受けた。

マイナーでは9試合に登板しただけで、2002年5月にメジャーデビュー。翌2003年には18勝6敗、防御率2.43、211回1/3で245奪三振を記録し、ナショナル・リーグのサイ・ヤング賞投票で3位に入った。速球で打者の目線を押し上げ、縦に割れるカーブで空振りを奪う。四球を避けるためにストライクを集めるのではなく、必要な場所へ強い球を投げ込める制球力が全盛期の本質だった。

同年のポストシーズンでもカブスをナショナル・リーグ優勝決定シリーズまで導いた。しかし、その後は肘や肩の故障が重なり、2006年を最後にメジャーのマウンドから遠ざかった。若い時期の多投だけを原因とする見方も根強いが、本人は走者との衝突や右肘への打球直撃など、複数の出来事が身体に与えた影響を挙げている。ひとつの原因で説明できるほど単純な故障歴ではない。

2007年の手術では、右肩の関節唇、前方関節包、腱板に広範な損傷が確認された。それでも現役を諦めず、パドレスでのリハビリを経て、2010年には独立リーグのオレンジカウンティ・フライヤーズとレンジャーズ傘下で登板。その後もヤンキース、レッドソックス、レッズの各組織で復帰を試みた。全盛期の球威を失った後には救援へ転向し、投球そのものを作り直した。写真に残る2011年の姿は、脚光を浴びた天才ではなく、ヤンキース傘下で再びメジャーを目指していた30歳の投手である。

2013年に現役を退くと、パドレスの野球運営部門と育成部門を経て、2018年にドジャースのブルペンコーチへ就任。2020年から投手コーチを務めている。自分自身が故障、手術、リハビリ、球威低下、投球フォームの再構築を経験したことは、投手を数字や球質だけで扱わない現在の指導にもつながっている。

プライアーの選手生活は、長く支配し続けた大投手の物語ではない。最高峰に到達した時間は短く、その後の大部分を復帰への試行錯誤が占めた。それでも彼は投球から離れなかった。自分の身体では完遂できなかった投球を、現在はコーチとして別の投手とともに設計している。

選手能力レポート

完成された球威と、壊れてから作り直した投球

投球
90mph台中盤、最速97mph前後。高めでも空振りを奪える球威があり、内角へ投げ切る強さも備えていた。
武器
主武器は縦に鋭く落ちるカーブ。速球との速度差と軌道差が大きく、打者のスイングを崩した。
投球タイプ
ストライクゾーン内の投げ分けに優れ、速球とカーブを打者の弱点へ正確に配置できた。
強み
大学最終年は202奪三振に対して18四球。全盛期も球威を保ったまま四球を抑えた。
リスク
最高水準の投球能力を持ちながら、故障によってMLB登板は5季、657回にとどまった。
見どころ
数度の手術と長い空白を経ても、独立リーグと複数球団のマイナーで2013年まで復帰を試み続けた。
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詳細データ

通算記録

年度別成績、契約情報、フルアーカイブ。

年度別投球成績
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年度 チーム 防御率 試合 GS セーブ 投球回 安打 ER 与四球 奪三振 WHIP
2002 CHC 6 6 3.32 19 19 0 116.2 98 43 38 147 1.17
2003 CHC 18 6 2.43 30 30 0 211.1 183 57 50 245 1.10
2004 CHC 6 4 4.02 21 21 0 118.2 112 53 48 139 1.35
2005 CHC 11 7 3.67 27 27 0 166.2 143 68 59 188 1.21
2006 CHC 1 6 7.21 9 9 0 43.2 46 35 28 38 1.69
通算成績 42 29 3.51 106 106 0 657.0 582 256 223 757 1.23
年度別打撃成績
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年度 チーム 試合 打数 得点 安打 2B 3B 本塁打 打点 盗塁 四球 三振 打率 OBP SLG OPS
2002 CHC 19 35 3 6 4 0 0 4 0 2 15 .171 .216 .286 .502
2003 CHC 32 72 6 18 4 0 1 6 0 2 27 .250 .270 .347 .617
2004 CHC 21 36 5 5 0 0 0 0 0 2 20 .139 .184 .139 .323
2005 CHC 27 48 5 11 2 0 0 3 0 2 14 .229 .260 .271 .531
2006 CHC 9 13 0 1 0 0 0 0 0 0 5 .077 .077 .077 .154
通算成績 108 204 19 41 10 0 1 13 0 8 81 .201 .231 .265 .496
受賞歴・主な実績
  • Pitcher of the Month (2): 2003, 2003
  • Player of the Week (1): 2003
  • This Year in Baseball Starter of the Year (1): 2003
オールスター選出

2003

年俸 / 契約 詳細

年俸・契約の要点

年度 年俸
2003$1,450,000
2004$3,150,000
2005$3,550,000
2006$3,650,000
2008$1,000,000

通算合計: $12,800,000 (5 シーズン)

シーズン平均: $2,560,000

年俸データは1985年以降が対象です。

TGNの年俸表示は基本年俸を示しています。サイニングボーナス・会計上の按分額・ラグジュアリータックス用の値は、確認できる場合に別途記載します。

契約詳細

よくある質問

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Data: Lahman Baseball Database (CC BY-SA 4.0), Cot's Baseball Contracts, Retrosheet.