ドジャース時代のディー・ゴードン

ディー・ストレンジ=ゴードン

二塁手 ·左打・右投 ·MLB ·2011年〜2022年 生年月日:1988年4月22日 出身:Windermere(米国)

Photo: Bridget Samuels / cropped by UCinternational (cropped to 4:5) · CC BY 2.0 · source

注目記事 マイアミが恋したスピードスター ディー・ゴードン、忘れられない2015年
オールスター ×2 ゴールドグラブ 2015 シルバースラッガー 2015
通算
1118安打 ・ 18本塁打 ・ 236打点 ・ 336盗塁
打率 .286 ・ OPS .679 ・ 1025試合
2022 シーズン
打率 .305 ・ 0本塁打 ・ 2打点 ・ 3盗塁
出塁率 .305 ・ 長打率 .356 ・ OPS .661

ディー・ゴードンは、走力とバットコントロールで試合の速度を変え、首位打者と3度の盗塁王を獲得した二塁手です。

ディー・ゴードン――速さで生き、母の名前を背負った

2020年、ディー・ゴードンはユニホームの背中を「STRANGE-GORDON」に変えた。7歳の時に亡くした母、デボナ・ストレンジの姓を加えるためだった。細い背中には収まりきらず、文字列は両脇へ回り込んだ。それでも本人にとっては、見栄えより名前の意味が先だった。以後の正式名はディー・ストレンジ=ゴードン。野球選手として知られた名前に、幼い頃に失った母を戻した。

父は「フラッシュ」の愛称で21年間メジャーを投げたトム・ゴードンである。幼いディーはレッドソックス時代の父について球場へ行き、ペドロ・マルティネスノマー・ガルシアパーラが働く場所を間近で見た。ただし、父と同じ投手にはならなかった。細い身体と脚を使い、遊撃手としてプロへ入り、自分の野球を作った。メジャー昇格後も父とは毎日のように連絡を取り、2011年の父の日には、父が息子へ始球式の球を投げた。

ドジャースでは遊撃の定位置をつかみ切れず、二塁へ移った。転機となった2014年、64盗塁と12三塁打でメジャー最多を記録し、初めてオールスターへ選ばれた。速いだけの代走要員ではなく、毎日一番打者として出場し、守備位置を作り直した選手だった。翌年にマイアミへ移ると、二塁守備を基礎から学び直し、打撃でもさらに前へ進んだ。

2015年は打率.333でナ・リーグ首位打者となり、最多安打と58盗塁も記録した。首位打者と盗塁王を同じ年に獲得したナ・リーグ選手は、1949年のジャッキー・ロビンソン以来だった。ゴールドグラブとシルバースラッガーも受賞し、「脚の選手」という見方を一度に狭くした。一方、翌2016年には薬物規定違反で80試合の出場停止処分を受けた。この処分もまた、キャリアから切り離せない。復帰後の2017年には200安打と60盗塁を記録し、三度目の盗塁王となった。

シアトル移籍後は中堅にも回り、キャリア後半には内外野を埋める選手へ役割を変えた。2022年のナショナルズでは、二塁、遊撃、外野に加えて緊急捕手や登板候補まで担う「スーパー・ユーティリティ」として開幕ロースターに入った。同年が現在までのメジャー最終出場となっている。速さが衰えれば終わると思われやすい選手が、最後には場所を選ばず試合へ入ることで居場所を残した。ディー・ゴードンのキャリアは、脚だけで走り切ったものではない。

選手能力レポート

強い打球を待つのではなく、転がした打球と一歩目の速さで守備側の時間を奪う。

打撃
長打や四球で出塁を作る打者ではなく、短いスイングで投球へバットを合わせ、ゴロやライナーを安打へ変える。特に全盛期は、内野手が処理できる打球でも一塁到達の速さによって安打にした。打率への依存度は高いが、2015年には最多安打と首位打者を同時に獲得し、コンタクト型打者としての完成形を示した。
守備・役割
遊撃手としてプロ入りした後、二塁へ転向して足運びと併殺動作を作り直した。2015年には二塁手としてゴールドグラブを受賞。シアトルでは中堅にも挑戦し、キャリア後半は二遊間と外野を補う役割へ移った。ひとつの守備位置を守り続けた選手ではなく、走力を別の場所へ移植しながら出場機会を確保した。
強み
最高速度だけでなく、投手の動作を読む開始の早さと、次の塁へ向かう判断が武器だった。2014年、2015年、2017年にメジャー盗塁王となり、2017年には60盗塁を記録。単打を二塁打相当の得点機へ変え、内野守備には捕球前から急ぐことを強いた。ゴードンの速さは、走り始めた後より、相手を先に慌てさせるところに価値があった。
リスク
打撃の価値がコンタクトと走力へ集中しているため、脚や手首の状態が落ちると補える要素が少ない。長打と四球が少なく、内野安打や盗塁を作れなくなると出塁と得点力が同時に下がる。年齢とともに一歩目が鈍った後は、二塁のレギュラーではなく複数ポジションの控えへ役割を変える必要があった。能力の幅より、主要な武器への依存度が高い選手だった。
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詳細データ

通算記録

年度別成績、契約情報、フルアーカイブ。

年度別打撃成績
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年度 チーム 試合 打数 得点 安打 2B 3B 本塁打 打点 盗塁 四球 三振 打率 OBP SLG OPS
2011 LAD 56 224 34 68 9 2 0 11 24 7 27 .304 .325 .362 .686
2012 LAD 87 303 38 69 9 2 1 17 32 20 62 .228 .280 .281 .561
2013 LAD 38 94 9 22 1 1 1 6 10 10 21 .234 .314 .298 .612
2014 LAD 148 609 92 176 24 12 2 34 64 31 107 .289 .326 .378 .704
2015 MIA 145 615 88 205 24 8 4 46 58 25 91 .333 .359 .418 .776
2016 MIA 79 325 47 87 7 6 1 14 30 18 55 .268 .305 .335 .641
2017 MIA 158 653 114 201 20 9 2 33 60 25 93 .308 .341 .375 .716
2018 SEA 141 556 62 149 17 8 4 36 30 9 80 .268 .288 .349 .637
2019 SEA 117 393 36 108 12 6 3 34 22 18 61 .275 .304 .359 .663
2020 SEA 33 75 12 15 1 0 0 3 3 5 13 .200 .268 .213 .482
2022 WSH 23 59 6 18 1 1 0 2 3 0 8 .305 .305 .356 .661
通算成績 1025 3906 538 1118 125 55 18 236 336 168 618 .286 .319 .360 .679
年度別投球成績
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年度 チーム 防御率 試合 GS セーブ 投球回 安打 ER 与四球 奪三振 WHIP
2022 WSH 0 0 27.00 1 0 0 1.0 2 3 3 0 5.00
通算成績 0 0 27.00 1 0 0 1.0 2 3 3 0 5.00
受賞歴・主な実績
  • Gold Glove (1): 2015
  • Hutch Award (1): 2019
  • Silver Slugger (1): 2015
オールスター選出

2014, 2015

年俸 / 契約 詳細

年俸・契約の要点

年度 年俸
2012$485,000
2014$515,000
2015$2,500,000
2016$3,242,202

通算合計: $6,742,202 (4 シーズン)

シーズン平均: $1,685,551

年俸データは1985年以降が対象です。

TGNの年俸表示は基本年俸を示しています。サイニングボーナス・会計上の按分額・ラグジュアリータックス用の値は、確認できる場合に別途記載します。

契約詳細

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Data: Lahman Baseball Database (CC BY-SA 4.0), Cot's Baseball Contracts, Retrosheet.