ロサンゼルス・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は2026年6月22日の記者会見で、ウィル・クラインをオープナーとして1イニング登板させ、2回からエリック・ラウアーにつなぐ起用法と、カイル・タッカーが2026年シーズン前半に続ける打撃不振への対応策を説明した。
ロバーツ監督はオープナー起用の意図について、相手打線に右打者が多く並ぶ試合でラウアーが少しでも多くのアウトを取れる環境を整えるためだと述べた。「エリックがより多くのアウトを取れる最善の状況を作りたかった」と語り、この戦略が固定的なものではなく、対戦相手の打順構成によって判断が変わると付け加えた。また、ラウアーには前日の試合直後にオープナー起用を伝え、準備に集中できるよう配慮したことも明かした。なお、ラウアーはトロント・ブルージェイズ時代にオープナーとして起用されながら2回以降に登板しないケースが続き、役割に混乱を来した経緯がある。
タッカーの不振については、ロバーツ監督がスイング率とチェイス率の上昇を根本的な問題として指摘した。「スイング率もチェイス率も通常より大幅に高くなっている」と述べ、ボール球を追いかける打者は相手投手にそれを利用されるだけだという考えを示した。「追いかけるなら、それが自分で招いた結果だ」と話した。さらに、タッカーがこれほど長期間、かつ健康な状態で不振に陥ったことは過去になかったとも語り、状況の難しさを認めた。
ロバーツ監督はタッカーの人柄が逆に足かせになっている可能性も指摘した。「謙虚さが呪いになっている。不振のときに自我がなく謙虚さだけがある」と述べ、コーチ陣や自身、チームメートが自信を取り戻せるよう声をかけ続けていると話した。ムーキー・ベッツも同様の気質を持つ選手として例に挙げ、「不振のときでも、相手投手は打席に誰が立っているかをわかっている」と語り、自身の実績への信頼を失わないことの重要性を強調した。記者から「一流打者の多くは少々傲慢だ」と指摘された場面では、ロバーツ監督は笑いながら「あなたはそう言えるが、私には言えない」と返し、タッカーの温厚な性格と打席で求められる強気の姿勢の間にある難しさを浮き彫りにした。
会見ではアンソニー・バンダへの言及もあり、ロバーツ監督は「大事な場面で何度も助けてくれた。毎晩投げたがり、一度も不満を言わなかった」と称え、バンダがロサンゼルス・ドジャースからワールドシリーズ優勝リングを受け取ったことも報告した。また、ロバーツ監督はシカゴ・ホワイトソックスが敵地でドジャースを下し、ボルティモア・オリオールズがドジャー・スタジアムでドジャースを下したと述べ、2026年シーズンはアメリカン・リーグ球団との対戦が後半にさらに増えると説明した。ブロックの起用方針については「普通の野球選手として扱い、それが続くことを願う」と語り、過度に慎重にならない姿勢を示した。