福岡ソフトバンクホークスが、米国出身の右腕ジャクソン・ラトリッジの獲得を調査していると報じられた。

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ラトリッジは1999年4月1日生まれ。身長203cm、体重109kgの大型右腕で、2019年のMLBドラフトではワシントン・ナショナルズから1巡目全体17位で指名された。

ドラフト当時から最大の魅力とされたのは、長身から投げ下ろす強い速球だった。MLB Pipelineは当時、速球を94~97マイル、最速99マイルと評価。空振りを奪えるスライダーとカーブも備え、同年のドラフトでも屈指の投球能力を持つ右腕と見られていた。

ただし、プロ入り後は評価どおりには進めなかった。

2023年にメジャーデビューを果たしたものの、先発投手としては制球と被打球に課題を残した。2024年は3Aで防御率6点台と苦しみ、メジャーの先発ローテーションに定着することはできなかった。

転機は救援への配置転換だった。先発時代の複雑さを切り捨て、右打者にはシンカーとスライダー、左打者にはスプリットを軸とした。カッターとフォーシームを組み合わせる形へ変えた。

2025年序盤には16イニングで防御率2.81を記録し、奪三振能力にも改善の兆しが見られた。単純化がひとつの答えであることを示した時間だった。

ただし好調は長続きしなかった。2025年を通じて見ると制球と被打球の問題は残り、2026年にフィリーズへ移籍した後も3Aで防御率7.20と苦しんだ。6月11日に40人枠から外された。その後、一度リリースされたが、6月23日にフィリーズとマイナー契約を結び直している。

現在のラトリッジは、完成された即戦力というより、素材を再設計する余地を残した投手といえる。

速球は平均95マイル前後。シンカー、フォーシーム、カッターに加え、スライダーとスプリットを持つ。203cmの角度と出力は明確な武器だが、先発として多くを求めるより、球種を絞った救援起用の方が能力を引き出しやすい可能性がある。

ソフトバンクが本当に獲得へ進む場合、焦点は単純な球速ではない。

コントロールと球種設計をどこまで改善するのか。短いイニングで出力を集中させるのか。あるいは二軍で制球と球種配分を作り直すのか。

元ドラフト1巡目という肩書だけなら珍しくない。だが、203cmの体格、最速99マイル級の速球、空振りを奪える変化球を持つ27歳という条件は、再生候補としては十分に魅力がある。

ラトリッジは、すでに完成した投手ではない。ソフトバンクがどの部分を評価し、どの役割を想定しているのかが重要になる。獲得が実現すれば、その起用法が再起の成否を左右することになる。